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今週のAIトピックス 2025/05/06

この長文記事は、AI、経済、ビジネス、政治、医療、検索エンジン、EV(電気自動車)、スタートアップなど、要点をセクション別に簡潔にまとめます。 ※中島聡さんのメルマガの要約。


【EV化に関する各国の動き】

  • ノルウェーはすでに新車販売の80%がEV(電気自動車)。
  • デンマーク、シンガポール、スウェーデンなどは2020年代に到達見込み。
  • 中国・トルコなどは2030年、アメリカは2041年、日本は「NA(データなし)」。
  • 日本は水素車推進でEV化に遅れた背景がある。

【ChatGPTと医療】

  • 多発性硬化症の患者が血液検査結果に不安を感じた際、ChatGPTが医師以上に寄り添った説明を提供。
  • 食事療法・運動・薬の副作用への配慮まで提案し、患者の安心に貢献。
  • AI-native医療サービスの可能性を示す好例。

【米中AI競争と無限ゲーム】

  • アメリカは中国に対して「終わりのあるゲーム」の戦略(勝ち負けの競争)をとっている。
  • 長期的には「終わりのないゲーム(無限ゲーム)」=共存と成長戦略が重要。
  • AI競争は相手を打ち負かすより、長くプレイし続けることが価値になる。

【ai-nativeスタートアップ】

  • コードが書けるAIを前提にビジネス設計を行う「ai-native」な取り組みが本格化。
  • 作者はmulmocastというAIスタートアップを開始。
  • AI時代の破壊的イノベーションの核になる可能性に期待。

【画像生成AIと著作権問題】

  • OpenAIの画像生成機能は「ジブリ風」で注目を集めたが、著作権問題で制限。
  • 回避のため、具体的に「ジブリ」と言わずに類似スタイルのプロンプトを設計。

【GoogleのAI戦略のジレンマ】

  • 検索収益を守るためにGeminiの普及を抑えており、AI領域ではOpenAIに後れを取っている。
  • イノベーションのジレンマに陥っており、長期的なブランド価値低下の懸念。

【AIモデルQwen3の紹介】

  • AlibabaのQwen3モデルが高性能かつ軽量で、GPT-4oに匹敵する。
  • Ollama上でも動作可能で、推論能力に優れていると高評価。

【AIによる職業変化】

  • ビル・ゲイツは10年以内にAIが医師や教師の多くの役割を担うと予測。
  • 娯楽や創造性は引き続き人間の役割とされる。

【DuolingoのAI-first宣言】

  • AIを前提にすべての業務プロセスを見直す方針を社内に通達。
  • AIで代替可能な作業は人員補充せず、創造的タスクに集中させる改革を推進。

【OpenAIに対する懸念と公開書簡】

  • 非営利組織であるOpenAIが営利企業化したことへの反発。
  • 安全性と公益性を担保すべきという立場から、法的・倫理的な責任を問う声。

【MicrosoftとGrokの連携】

  • MicrosoftがElon MuskのxAIによるGrokモデルのホスティングを準備中。
  • Azureでは既にDeepSeekやLLaMAなども対応、AI競争のプラットフォーム戦略が加速。
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Wan(わん)
AI開発を趣味として楽しんでいるエンジニアです。画像認識や予測分析、生成AIなど幅広い分野に関心があり、日々さまざまな技術に触れながら試行錯誤しています。このブログ「DeepLogics」では、自分が学んだこと・作ったもの・気づいたことを、開発の記録として発信していきます。 実験的なプロジェクトから実務に応用できそうな技術まで、実際に手を動かして体得した情報をシェアしていきます!