この長文記事は、AI、経済、ビジネス、政治、医療、検索エンジン、EV(電気自動車)、スタートアップなど、要点をセクション別に簡潔にまとめます。 ※中島聡さんのメルマガの要約。
【EV化に関する各国の動き】
- ノルウェーはすでに新車販売の80%がEV(電気自動車)。
- デンマーク、シンガポール、スウェーデンなどは2020年代に到達見込み。
- 中国・トルコなどは2030年、アメリカは2041年、日本は「NA(データなし)」。
- 日本は水素車推進でEV化に遅れた背景がある。
【ChatGPTと医療】
- 多発性硬化症の患者が血液検査結果に不安を感じた際、ChatGPTが医師以上に寄り添った説明を提供。
- 食事療法・運動・薬の副作用への配慮まで提案し、患者の安心に貢献。
- AI-native医療サービスの可能性を示す好例。
【米中AI競争と無限ゲーム】
- アメリカは中国に対して「終わりのあるゲーム」の戦略(勝ち負けの競争)をとっている。
- 長期的には「終わりのないゲーム(無限ゲーム)」=共存と成長戦略が重要。
- AI競争は相手を打ち負かすより、長くプレイし続けることが価値になる。
【ai-nativeスタートアップ】
- コードが書けるAIを前提にビジネス設計を行う「ai-native」な取り組みが本格化。
- 作者はmulmocastというAIスタートアップを開始。
- AI時代の破壊的イノベーションの核になる可能性に期待。
【画像生成AIと著作権問題】
- OpenAIの画像生成機能は「ジブリ風」で注目を集めたが、著作権問題で制限。
- 回避のため、具体的に「ジブリ」と言わずに類似スタイルのプロンプトを設計。
【GoogleのAI戦略のジレンマ】
- 検索収益を守るためにGeminiの普及を抑えており、AI領域ではOpenAIに後れを取っている。
- イノベーションのジレンマに陥っており、長期的なブランド価値低下の懸念。
【AIモデルQwen3の紹介】
- AlibabaのQwen3モデルが高性能かつ軽量で、GPT-4oに匹敵する。
- Ollama上でも動作可能で、推論能力に優れていると高評価。
【AIによる職業変化】
- ビル・ゲイツは10年以内にAIが医師や教師の多くの役割を担うと予測。
- 娯楽や創造性は引き続き人間の役割とされる。
【DuolingoのAI-first宣言】
- AIを前提にすべての業務プロセスを見直す方針を社内に通達。
- AIで代替可能な作業は人員補充せず、創造的タスクに集中させる改革を推進。
【OpenAIに対する懸念と公開書簡】
- 非営利組織であるOpenAIが営利企業化したことへの反発。
- 安全性と公益性を担保すべきという立場から、法的・倫理的な責任を問う声。
【MicrosoftとGrokの連携】
- MicrosoftがElon MuskのxAIによるGrokモデルのホスティングを準備中。
- Azureでは既にDeepSeekやLLaMAなども対応、AI競争のプラットフォーム戦略が加速。