投資

トヨタ 2025年3月期決算説明会 要点まとめ

✅1. 営業利益は3兆8,000億円を見通し

  • 日野自動車の一時費用解消で+4,000億円の増益
  • 為替変動の影響で−7,450億円
  • 市況や原材料価格、関税の影響も考慮
  • 総合投資は前年より+4,700億円で未来への成長を重視

✅ 2. 収益構造の大きな変化

  • リーマンショック時の反省をもとに財務基盤を強化
  • 今では限界利益が約1.6倍に改善
  • 特に**バリューチェーン収益(補修部品・金融など)**が安定成長、今期は2兆円超へ

✅ 3. モビリティカンパニーへの変革

  • GRブランドやコネクテッド技術を活用した収益の多様化が進行中
  • **ソフトウェア定義型車両(SDV)**の開発も強化
  • NTTとの連携やAIエージェントなど次世代のサービスに注力

✅ 4. ROEと株主還元の取り組み

  • ROEは安定して10%以上を確保
  • 25年3月期は年間配当90円、26年3月期は95円へ増配予定
  • 自社株買いは状況に応じて柔軟に実施

✅ 5. 米国関税への対応

  • 4〜5月分で1,800億円の暫定影響を計上
  • 米国向け輸出台数は約50万台、短期は輸出調整、中長期は現地開発・現地生産を強化
  • 「ぶれない軸」で対応:慌てず、地道に対応していく姿勢

✅ 6. 国内300万台体制の維持

  • トランプ関税など外部要因がある中でも国内生産を維持
  • 「足場固め」による生産性向上と現場改善を推進
  • 今後も日本市場に合った「買いたくなる車」づくりを継続

✅ 7. 電動化戦略(マルチパスウェイ)

  • BEV(電気自動車)の販売は前年比2倍以上に拡大(31万台見込み)
  • ただし、ハイブリッド車(HV)も主力として引き続き強化
  • PHEV、水素、水素エンジン、バイオ燃料など複線的なアプローチでCO₂削減へ
  • 水素モビリティは特に商用車での拡大を推進中

✅ 8. 中国・北米など地域戦略

  • 北米ではインディアナ工場の回復とバックオーダー消化で販売台数増を見込む
  • 中国では都市部中心に開発体制を強化しブランド力維持へ
  • 各地域に応じた「町一番」の商品展開を重視

✅ 9. ワクワクする車も忘れない

  • スポーツモデルや趣味性の高い車も引き続き開発中
  • 「クルマは楽しくなければ意味がない」という思いを全社で共有
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Wan(わん)
AI開発を趣味として楽しんでいるエンジニアです。画像認識や予測分析、生成AIなど幅広い分野に関心があり、日々さまざまな技術に触れながら試行錯誤しています。このブログ「DeepLogics」では、自分が学んだこと・作ったもの・気づいたことを、開発の記録として発信していきます。 実験的なプロジェクトから実務に応用できそうな技術まで、実際に手を動かして体得した情報をシェアしていきます!