はじめに
最近、車の画像から車種を自動判別し、中古車の相場価格まで表示するAIアプリを作りました。
Gradioを使ってWebインターフェースを実装し、Hugging Face Spacesで無料公開しています。
この記事では、開発の流れと公開方法、そして実際に使えるデモページをご紹介します。
※現在は正面(できれば斜め前)からの写真のみに対応。精度・UIは順次改良を加えていきますので,使い勝手含めてぜひコメントください

アプリの概要
このアプリでは、以下のことができます:
- 車の画像をアップロードするだけでOK
- AIが車種を推定(Top3まで表示)
- 各車種について:
- モデル期間
- 平均中古価格(万円)
- 説明文
- カタログページへのリンク
- 結果は「カード形式」で表示され、信頼度も一目でわかる
Gradioで構築したシンプルなインターフェースなので、誰でもすぐに試せます。
デモページ(公開中)
開発のポイント
✅ モデル構成
- モデル:PyTorch + ResNet101(転移学習)
- 分類対象:約100車種の国産車+輸入車
- 精度:バリデーション accuracy 96% 以上
✅ UI構成(Gradio)
app.py
に Gradio のInterface
を構築- カード形式のHTML出力でUXを向上
- 信頼度のしきい値をスライダーで調整可能
✅ 補足機能
- 日本語ラベル対応(英語のクラス名を
jp_name_map.json
で変換) - 中古価格は
used_car_prices.json
に車種ごとの価格データを保存 - 説明やカタログURLも追加表示
GitHub + Hugging Face Spaces 公開のポイント
Hugging Face Spacesでは、GitHubと連携してアプリをホスティングできます。
🔐 注意点:GitHubのファイルサイズ制限
.pth
モデルファイル(163MB)があるため、Git LFSを使って管理.gitattributes
に LFSの設定を追加することが重要です
🌐 公開の流れ(概要)
- GitHubリポジトリを用意(MITライセンス推奨)
- Hugging Face Spacesで「Import from GitHub」で作成
- LFS込みでpushすると、自動でビルド&公開
今後の展望
- YOLOと連携して「車領域を自動検出」→ ResNetへ入力する構成へ進化予定
- モデル精度向上(EfficientNetやViTの導入)
- Gradio UIのモバイル対応や多言語対応
まとめ
「AI × 車 × Web UI」を組み合わせたアプリを、コードを書くだけで世界中に公開できるのは本当に便利な時代です。
今回はGradioとHugging Face Spacesを使って、誰でも試せる車種判別アプリを構築・公開してみました。
車好きな方や、AIの応用例を知りたい方はぜひ試してみてください!
👉 デモページ:
https://huggingface.co/spaces/Wan-shu/kuruma-checker